空蝉-第二章-

「今日はもう終わり」
 ほら、と空になった袋をひらひらと水面に向ける。ぽちゃんと水音の下から新参者と思しき一匹が姿を表すと、くるりと一周し、やがて諦めたようにその場を離れていった。

 火遁を諦めたのかといえば、否。こうして暇を見つけては船着き場で鍛錬を重ねている。しかし、術の会得は難航していた。が四苦八苦している間もアオバとトクマは少しずつ新たな術を上達させていた。「火遁なんて使えなくてもどうにかなりますよ」と言うトクマの白眼は一族の中でも既にトップクラス。アオバの方は色々な術を試しては器用さを発揮していた。最近は幻術系にも力を入れているらしく、時々練習相手になっているが、その相手もそろそろ務まらないレベルになってきた。
、ほどほどにしておけよ?」
 様子が気になったのか、アオバは額の汗を拭いながらこちらに視線を向けた。
「うん、わかってる」
 ゆらりと波打つ水面。やはり、あの時の感は気の所為だったのだろうか。
「……でも、もう一回だけ」
 日没と競い合うように、は再び印を結んだ。



 無理は禁物というアオバの忠告を聞いておくべきだったと心底思う。こんなにヘトヘトになって帰宅するのはいつぶりか。何をするにも億劫な気分だ。鍵を開けてポストを見るのも面倒に感じていると、コツコツと階段を掛ける音がした。「こんばんは」という声に、の頬が緩んだ、しかし後ろの存在に気付いた途端、思わず表情を強張らせた。
「ほら、ちゃんと居るじゃない」
 紅は困ったように横目で見つめた。紅に隠れるかのように立っていた彼女は紅に背を押され、おずおずと前に出ると、ようやく顔上げた。

「こんばんは……。、チマキ食べる?」

 は今の今まですっかり忘れていた。
—— 髪の長い女の子なんだけど、知ってる?』
 という、隣人の言葉を。




「階段下でずっとウロウロしてるから、私が声をかけたのよ」
 私がアパートの前を通ったのは偶然だけど、と、紅は隣に座る彼女を見つめた。
「あの……、急に来てごめんね」
 そう言って、彼女は三つのコップを見つめた。バラバラのそれに違和感を覚えたようだ。
「ごめん、あまり良いのがなくて」
 そろそろお客様用を用意したほうがいいかもしれない。はコップを見つめながらぼんやりと思う。
「あっ、いいの、そんなんじゃないの……」
 テーブルの中央では一人分にしては大きすぎる中華屋の包がドンと場所を陣取っている。もじもじとコップを両手でつかみ包を見つめる彼女を見て、は途方に暮れた。その様子を紅がとてもじれったそうにしているのに気づいていたが、にはどうしようもなかった。何しろナタネとまともに顔を合わすのはあの日以来、約一年ぶりのことだったのだ。

「ナタネ、髪伸びたね」
 ロングヘアーと言えば紅だ、はあの時そう思っていた。だが、おそらくそれは違っていたのだろう。
「あ、うん……ずっと伸ばしてて」
 綺麗にカールした毛先。最近パーマをかけたのだという。くるくると毛先を遊ぶ指先には整った可愛らしいネイル。そこには元忍の面影は感じられない。どこからどうみても、年相応のおしゃれを楽しむ普通の女の子だった。そして、その視線は窓側へと向き、呟いた。
、トレーニングしてるの?」
「あ、それは……」
 振り向いた紅はぎょっとした表情をみせた。おそらく紅は自分で買ったものではないことに気づいているのだろう。何があったのかと疑念の視線がちくちく刺さる。キラリと光るダンベルに、皆の視点が集中した。
「まあ……そんなところ」
 正直なところ、未だ使いみちを知らずにいる。とりあえずここに置いておこう。そう思ってからだいぶ経つが、この部屋に溶けこみきれていなかったようだ。ただでさえ気まずい空気。それが更に悪化したような気がするのは考え過ぎだろうか。紅がしびれを切らし、「私、帰るわね」と、いつ言い出してもおかしくない。二人きりなんてとてもじゃないが間が持たない。それを打破すべく動いたのはではなく、ナタネの方だった。
「これ、私の家の隣の中華屋ので、美味しいって評判でね? だから、どうかと思って持ってきたんだけど……」
と、話す彼女を見ると、眉は下がり、口元をぎゅっと噛み締めていた。次に口を開けば、わっと泣き出してしまいそうだった。にはその気持がわからなくもなかった。これを言ったら次はこうして、と彼女なりに段取りを考えていたのが手に取るようにわかったからだ。もちろん、彼女がわざわざチマキを勧めに来たわけではないことも……。

「そうなんだ、ありがとう……。実は私、まだ何も食べてなくて」
 すると、彼女の表情が幾分和らぐ。
「ほ、ほんと?よかった……紅もどう? あ、胡麻団子もあるの」
「……そうね、私も夕飯まだだったから助かるわ」
 頂くね、とが包を広げていると紅と目があった。何も言わずに付き合ってくれることがありがたかった。
 それからは他愛もないことを話し、あっという間に時間が過ぎていった。もっぱら話題は流行っている店のことだったが、それも長くは続かなかった。かちかちと掛け時計の音が耳につく。そろそろいい時間だからと席を立った二人を玄関先まで見送りに出ると、白状するようにナタネが言った。
「とっくに気づいたと思うけど、本当は謝りに来たの……。あの、ひどいこと言ってごめん。今更だと思うけど……」
「うーうん……私も黙ってたから」
 どちらが悪いとは言えない。だが、「そんなことないよ」とも言えなかった。少しのズレが心の中で深くなる。折り合いのつかない思いはやがて黒い渦となり、まるで心の中に染み付いていくようだった。
「イトは……私より頑固だから、もう少しかかるかも」
「……うん」
 とっくに縁は切れてしまったと思っていた。彼女がいつから話をしようと思いはじめたのか。それはの知るところではない。結局、最後までナタネがその理由を語ることはなかった。

、……無理しないでね」
 帰る間際、ナタネにじっと見つめられたは小さく頷いた。その隣で、「じゃあ、また」と手を振る紅は、少し寂しげに微笑んだ。二人が階段を降りてもなかなか家の中に入れなかった。きっとナタネはもうここには来ない。それを紅もわかっていたのだろう。会話が続かないのは、ただの気まずさだけではないことを。
 気づかなければよかった。
 帰り際、玄関先に置いていた額当てをナタネがなんとも言えぬ顔で見ていたことを知らなければ。そしたら、いつかのように「またね」と言えたのではないか。はそう思えてならなかった。






 その日の仕事は珍しく内務だった。というのも、いのいちの「厳しくする」という言葉は、あの場の出まかせではなかったのだ。代わりに外務を任されたランカは久しぶりだと生き生きとした表情を見せた。

「これ、それから、こっち、あ。これも必要だな」
 いのいちと共に別館の倉庫へ向かうと、待ち受けていたのは巻物の山。古文書レベルの巻物をほいほいと両腕に積み上げられる。それらを見たは密かに一物の不安を抱く。いつまでこの重量に耐えうるのか、と考える。もしかして、あのダンベルはこの日の為に?などという考えが過ったのは、これからすべきことから目をそむけたくなったからかもしれない。

「さあ。これくらいでいいだろう」
 作業場で説明するといういのいちはとても張り切っていた。もちろん、こちらの返事は決まっている。「了解」と声に出したが、前を歩くいのいちはだんだんと遠のいていく。は半ば小走りになりながら、急いで後を付いて歩いた。
 情報部の人間は基本的にポジティブかつ冷静だ。「後ろをふりむてばかりでは前に進めない」と。確かにそうだろう。しかし、今回ばかりは一回くらい振り向いても悪いようにはならないはずだ。
「あ、あの、いのいちさん」
 しかし、掛け声は虚しく消えた。当然のようにいのいちは振り返らなかった。いつもは何かと気にかけてくれる上司が今日は宣言通りスパルタ指導のようだ。だんだんと自分の上司の背中が小さくなる。その距離は近づくどころか離れるばかりだ。まずい、非常にまずい。このままでは……。
 もちろん、二度に分けて持っていくという案はあった。だが、重要事項の記されている巻物を放置することはできない。気づけば、いのいちどころか誰も居なかった。
「どうしよう……」
 独り言が無人の廊下によく響く。
 階段の一歩目はどの辺りだっただろうか。こうなったら一か八か。チャクラで踏ん張っていればどうにかなる。すると視界に影が落ち、両腕がふわりと軽くなった。いのいちが戻ってきたようだ。
「ありがとうございます、いのい……」
 助かったと顔をあげると、ここに居るはずのない人物が立っていた。

「……もしかして、まだ監視してるの?」
 前々からそうじゃないかと思っていた。そうでなければこう都合よく何度も会うはずがないのだ。そうだ、そうに違いない。しかし、それはただの思い上がりだった。

「……監視?」

 目の前の男—— はたけカカシは、黒い瞳をぱちくりさせこちらを見つめた。





「チャクラで踏ん張ればできると思ってたりして……階段くらい平気かなぁとか……」
「どう考えても無理だから」
 カカシは巻物を抱え、呆れた声で呟く。無謀。そう言いたいのだ。
「……でも、そのへんに置いて行くわけにはいかないし」
「それこそ監視させればよかったんじゃない? 分身か影分身に」
 絶対に手元から巻物を離せない。そう思っていたはため息を漏らした。
 カカシの案は的確だ。無理した挙句、階段を転がり落ちるよりうんといい。
 
 保管庫での事は内密に。カカシはそう言った。もちろん、は二つ返事だった。話せるはずもなかった。カカシには大丈夫、そう話した。どこにもそんな保証はないにもかかわらず。

「ここに来るなんて、……また何か探しものでもしてたの?」
「今日は別件。オレは三代目から頼まれた巻物を探しに来ただけ」
「そうだったんだ……でも、ありがとう」
 偶然とは言え、何にせよ助かったのはいうまでもない。いつものように助言をしただけで去ってしまうと思っていたが、今日は違った。カカシは巻物を抱えたまま隣を歩くだけでなく、いつもより饒舌だった。

「そっちこそ、これは何?」
 こんなに巻物を持ち出してどうするんだとカカシは腕に抱えたそれを見つめた。
「あ、これはいのいちさんが。新しい仕事を教えくださることになってて、それで」
「いのいちさんは?」
「いのいちさんは……いのいちさんは、色々忙しいから。他にも沢山やらなきゃいけないことがあるんだと思う」

 は思った。この状況はとても奇妙に違いない。誰にもすれ違いませんように。そう思うのだが、情報部の忍が日中のんびりと暇をしているわけもなく。二、三人、すれ違い様に一瞬こちらを見ては目を逸らした。
「あの……」
「ん?」
「この前のこと、……どうなったの?」
 渡り廊下を歩きながらは呟くように言った。一歩、二歩と進む足取りが妙に遅く感じる。
「ああ。特にこれと言っては……」
「そう……」
「手伝わせてなんだけど、その件はあまり深入りしないほうがいい」
「どうして?」
「本当に目をつけられるかもしれないし、また面倒になるかもしれない」
「それを言うならカカシくんだって、」
「別にオレのことは……」
と、突如振り返ったカカシは何か言いたそうにこちらを見下ろした。

「おー、ここにいたか!」

 背後からの大きな声では弾かれたように背筋を伸ばした。いのいちだ。
「いやー、すまんな。付いてきてるもんだとばかり思って。ずっと独り言を言っていたとは思いもしなかった」
 少しばかり張り切りすぎたといのいちは苦笑いした。ああだこうだと空に向かって話かけている姿が目に浮かぶようだ。
「カカシ、お前も悪かったな。何か用があったんだろ?」
 でなければあんな場所に行くはずがない、といのいちはきっぱりと言い切った。
「それは、まあ……」
「それにしても、……お前たちが揃うと少々妙だな」
 いのいちはカカシから巻物を受け取りながらさらりと言った。最近まで一言も話していなかった事実をいのいちは知っているのだろうか。思えば、今まで二人でいる所を知人に見られるのはあまりなかった。

「……ああそうだ、カカシ」
 僅かにいのいちの表情が険しくなった。
「はい」
「例の件、イビキに渡しておいた。後で確認しておいてくれ」
「報告書であれば先程受け取りましたが、他にも何か?」
「お、そうか。早いな」
 
 いのいちとカカシが話している間、手持ち無沙汰になったは巻物を見ている他なかった。通常任務の話ならまだしも、暗部絡みはまるでわからない。二人の会話を聞いていることしかできない。里で起こっていることすべてを把握するのは不可能だと頭ではわかっているのに、なぜかこの時残念でならなかった。

 カカシと別れ、いのいちはすぐに向き直った。その表情は先ほどとはまるで違っていた。すっかり上機嫌。元どおりだ。
「さ、今日は予定通りビシバシ行くぞ。まずはあの巻物を覚えることから始めよう」
 作業場の会議室のテーブルにはいくつもの資料が乗っていた。
「これは前の方の分ですか?」
 ぽろりとこぼすと、いのいちは笑う。
「今日は貸し切りだと言わなかったか?」
「貸し切り……」
 は改めてテーブルーの上を見つめた。
「あの、いのいちさん」
「どうした?」
「……いえ、やっぱり何もありません」
 楽しそうにしているいのいちを見るのは久しぶりだった。飛び出しそうになった否定的な言葉をは慌てて飲み込んだ。




 とりあえず、何から手を付けようか。
 だだっ広いテーブルには凸凹の山が出来上がっていた。手前の資料をぱらぱらと捲る。目次を見て、ざっとわかるのは創設時の記録ということ。極めて貴重な資料だ。「実際に資料を見れば、速読の練習にもなる」というのはいのいちの考えだ。その内容はぱっと見ただけで理解できるものではない。アカデミーの教科書よりもうんと濃く、現実味を帯びている。巻物はと視線を移すと、ある巻物に目が留まる。他に比べて比較的新しい。どうしてこれだけ……。はっと、それを手に取ると、は会議室を飛び出した。

 は『暗』という文字をまじまじと見つめた。まさか、またここに来るとは。
 今日は曇天。爽やかな天気とは言えないが、日中だ。それにもかかわらず、あの日と変わらずどんよりとした雰囲気が漂っているように思うのは、自分の思い込みだろうかとは思った。暗部の入り口といえば、この門しかない。そう思うのだが、今日は誰一人としてそこから出てくる気配がなかった。皆出払っているのだろうか。は不思議に思いながら階段を登るとガラス戸の奥を見つめた。

「何をしてるんですか?」
「っ!」

 忍が背後を取られるな、という言葉はこの際知らないことにしておきたかった。わっ!と飛び出そうになった声は我慢できたが、息を呑んだのはバレバレだった。振り向くと男が一人、なんとも言えぬ視線でこちらを見下ろしていた。

「あ……、カカシさんは、いらっしゃいますか?」
 確か、名は“テンゾウ”。任務帰りなのか、猫のような面をした男の服には僅かに血痕が付いていた。
「用件は?」
「えっと……忘れ物を届けに。」
 そうだ、この人なら巻物を預けても大丈夫かもしれない。そう思っていると、男の声が途端に渋くなった。
「それ」
「え?」
「どうしてあなたが?」
「これは、その……ちょっと、手違いがあって」
「そんなはずない」
「え、ちょっ、」
 がっしりと腕を捕まれ巻物を落としそうになる。
 絶対、何か勘違いをしてると思います!
と、言った所で信じてくれそうもない。安易に持ち歩くべきものではないと知っていれば初めてから持ち出したりしなかった。男の只ならぬ空気に怯んでしまいそうだった。まさか、それほど重要なものと思いもしていない。一瞬にしての脳裏に留置所が浮かんだ。またあんな場所に放りこまれるのはごめんだ。どうしよう、どうしたら……?

「ちょっと待った」

 その声にはほっと息をついた。男の腕をがっしりと掴んだカカシはの手からするりと巻物を取り上げ、「ごめん、ありがとうね」と呟いた。一方、テンゾウは目を白黒させて驚いた。状況を理解しようと考えを巡らせているようだった。

「お前、何してんの?」
「じゃあ、本当に……?」
「何が」
「手違いで何とか……この方の話です」
 テンゾウはちらりとこちらに視線を向けた。先程のような鋭さは感じられない。
「ああ。ちょっとオレが忘れていったもんだから、こうしてわざわざ持ってきてくれたってわけ」
「はあ、そうですか。……忘れ? ちょ、先輩これが何か知ってますよね?」
「とにかく、それはいいじゃない」
「いいんですか……。そもそもあの場所は普通入れないはずでは? どうしてこの人が……」
 にわかに信じがたいと言わんばかりにテンゾウは再びに疑わしい視線を向けた。
「情報部。お前、前にそう言って納得しなかった?」
「そうですけど……でも普通は無理じゃないですか。それにこの人、この前まで留置所に居た人ですよ?」
 じっとりとした視線を感じ、は思わず息を呑んだ。
「あれは濡れ衣だって知ってるでしょ」
「そうですけど、そうなんですけどね」
「普通は普通はって。いのいちさんが居るという可能性は? それより、ここ。玄関ね」
 ガラス戸を見るカカシに面の男は徐々におとなしくなっていった。屋内から、不思議そうにこちらを見つめる忍が一人、二人。
「……すみません。僕の勘違いですね」
「い、いえ……」
 すみませんと罰が悪そうに頭を下げる姿は先程とは大違いだ。
 納得してくれたからよかったものの。あのままでは間違いなくこの人は自分を牢に放り込んだだろう。はそう思えてならなかった。
 そして、あることを思い出す。次に会った時は必ずお礼を言うと決めていた。もちろん、これとそれは別だ。

「あの、先日はありがとうございました」
 お礼も言わずに今になったことを詫びると、テンゾウは不思議そうに首を傾げた。
「ありがとう、ですか?」
「ドアノブの服、あなたですよね? わざわざすみません」
 ある日の任務帰り。玄関のドアノブに紙袋が下がっていた。中を見ると、黒いシャツとズボンが一組。もちろん、ビニール袋に包まったままの新品だ。測ったようにサイズもピッタリだった。考えた末に思い当たったのはこの人物。
「ああ、あれは僕の自己満足ですから。気にしないでください」
 ああしなければどうしても気がすまなかったのだという。いつの間に?とカカシに横目で見られ、テンゾウは一瞬言葉を詰まらせた。カカシの前で言ったのは良くなかったかもしれない。「次から失敗しないための戒めみたいなもんです」と照れくさそうに呟いた。暗部というのは近寄りがたい、そうは思っていたが、この二人を見ていると、その考えが間違っていたのではないかと思う。

「それじゃあ……私、そろそろ戻らないと」


 この時、まさか歴史を揺るがす大事件が起こるとは思いもしていない。
 この日から、二年経らずの出来事だった。

十一、必然性の欠如

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